連帯保証人(れんたいほしょうにん)とは、お金の借り主本人と同等の返済義務を、貸し主に対して負う保証人のことをいいます。
用語の意味
連帯保証とは、債務者と連帯して債務を履行する義務を負う保証人です。通常の債務保証は、債務者が債務を履行できないときにはじめて債務履行義務を負いますが、連帯保証の場合は、必ずしも債務者の債務不履行を要件としません。
債権者側が強い権利を有するのが連帯保証であり、一般的に債権者は連帯保証契約を求めてきます。
制限される連帯保証人
民法454条では、連帯保証人に催告の抗弁権及び検索の抗弁権を与えていません。
催告の抗弁権とは、債権者が保証人に債務履行を求めてきた際に、債務者による弁済を要求する権利です。
検索の抗弁権とは、同様に債権者による債務履行要求に対し、債務者に対する財産差し押さえを要求する権利です。
この他、連帯保証人は分別の利益(保証人が複数いる場合に各保証人の債務保証は頭割りにする)を主張できません。ですので債権者は、複数いる連帯保証人のうち1人に対し債務全ての履行を求めることができます。