KSK(けいえすけい)とは、全国の国税局と税務署をネットワークで結び、申告・納税の事績や各種の情報を一元的に管理するコンピュータシステムのことです。データを分析することで税務調査にも広く活用されています。
用語の意味
国税総合管理とは、国税に関する情報を税務署単位や各国税局単位という枠を超えて、国全体で一元的に管理するシステムのことです。ローマ字で表記したときの頭文字をとってKSKとも呼ばれます。申告漏れ・脱税対策や徴税の効率化など、国税に関する事務を一元的に管理するために導入開始され、2001年に全国への導入が完了しました。
KSKの現状
国税庁と国税局・国税事務所、そして全国に500以上ある税務署をオンラインで結んでいます。現在は課税・徴収・債権管理など全部で24の業務システムから構成されており、納税者ごとの詳細なデータは全国の国税局や税務署の端末から検索することができます。
また、税務署の業務の効率化だけでなく、納税証明書の発行や還付金の振込にも利用され、以前よりも迅速な対応ができるようになったことから、納税者にも恩恵があります。
相続税に関しては、被相続人が死亡した事実が市町村から通知されると、過去の所得税の申告データから財産が多い人を抽出し、相続税の案内が郵送されます。また、過去の所得税の申告書の内容を考慮すると相続財産の額が少ない人を抽出するなど、税務調査を行う際にも利用されています。